今日は一冊、本の紹介ということでずっと昔に読んだ本ですが、少し前TBSのドラマにもなった「官僚たちの夏」(城山三郎/新潮文庫)を紹介します。

城山さんの本は何冊か読みましたが、そのきっかけは、たしか24のサラリーマン時代に会社のビルの下にある紀伊国屋書店で人生にはなんの役にもたたない本を買っていたとき40位の先輩から「土川は本が好きなのか?こんなのは読んだことがるか?」と薦めて頂いたのが城山三郎さんの本でした。

その本は「うまい話あり」というまさにガソリン業界の内幕の本で、ある男が石油会社のうまい話に乗って行き詰まり、まさに私が勤めていた会社・・・・ということで微妙なものを感じましたが、その話の読みやすさとまだ見ぬ新しいジャンルの本によいきっかけを先輩から作っていただきました。

そして、その読んだ中でもひそかにNO.1はこの「官僚たちの夏」かなと思っています。官僚・公務員の人件費の多さが叫ばれている現在、高度経済成長を直前に解説の言葉を借りれば「俺のしていることは、絶対国のため、国民のためになる」という信念をもって活動する通産省の官僚たちの話です。この本を読むと、官僚、公務員=人件費の無駄 という議論が現在はなやかですが、官僚、公務員>彼らの仕事の価値 という議論が抜けているのではないかと感じております。

その他城山三郎さんの本で面白かったものは浜口雄幸と井上準之助を扱った「男子の本懐」石坂泰三を扱った「もう、君には頼まない」などきりがありません、少し扱った時代は古いですが、人間を見つめるという意味ではどの時代も同じだと思いますのでみなさんよろしかったらいかがでしょうか?

本日は第二回の次年度愛知B/C正副・監査役員会議です。明日からはしばらくJC活動のブログが続きそうです。よろしくお願いします。