今日(7/5)は勝手に恒例にしている、最近読んだ本の一冊紹介ということで高校生が読むような本の紹介でごめんなさいですが「悪党の裔(すえ)」北方謙三さん 中公文庫です。

室町時代の終わりの織田信長、武田信玄、上杉謙信はしっていても
鎌倉時代の終わりの赤松円心、佐々木道誉、北畠顕家を知っている方はあまりいないのではないでしょうか?

そこで建武の親政の一人の主役、播磨の悪党、赤松円心の小説です。
そして読み慣れない裔(すえ)という漢字は子孫という意味です。

もっともこの本は当たり前かもしれませんがかなりフィクション的要素は強いと思いますが、それでも北方謙三さんの小説は男の生き様、死に様が熱く書かれていて、読んでいて退屈な本は一冊もありません。

そして、彼の日本を扱った歴史小説には鎌倉末期、室町初期のものが多いですが、あまり歴史小説としては光の当たりにくい、この時代というのがまた単純に変な知識が無いだけに面白いです。

学びにはなりませんが、男の生き様、そして何より本で楽しみたい方には是非お勧めします。

そういえば北方謙三さんの「水滸伝」も原典の小説とは全然違いますが、すごく面白かったです。
今日は久しぶりに本の紹介をさせて頂きました、今週もメンバーの皆様にはJC活動よろしくお願いします。