最近会田雄次さんの「敗者の条件」という本を読んだのですが、ずーっと以前この方が太平洋戦争でイギリス軍の捕虜になりアーロン収容所に2年間捕虜生活を送った本を、昨日のブログで戦争を語り継がなければいけないと浅田次郎さんのコメントをお借りするわけではありませんが紹介させていただきます。
この本では捕虜生活という、私たち現代の日本人では想像ができない内容で著者には失礼ですが、こんな体験もあるのか・・・・という捕虜体験の内容を読みやすい文章で書かれた内容で、まずしっかり本として飽きのこない内容です。
そしてイギリス人が持っている人種に対する偏見、精神的に相手を追い詰める手口など、少し現代の日本に生活していてはなじめないものも多くあり、うならされる内容でした。
この本よく考えてみればたった65年前の出来事、そして人種に対する偏見はいまも多かれ少なかれどこの国でも現代でもそして少し前はもっと大きくあったと思います。
そして日本人以上に長い厳しい競争の歴史の中で醸成されてきた、人のものの考え方を勉強することができると思います。
昭和37年の本ですが、今でも間違いなく新鮮に読めることをお約束します。
そして、私が最近読んだ「敗者の条件」ですが、あまりに沢山の色々な敗者が出てくるものですから、内容的には参考になりますが、少し疲れる本でした。
それでは今週もよろしくお願いします。