「一宮青年会議所」は“明るい豊かな社会”の実現を理想とし責任感をもった40歳までの青年の団体です。

2013年度 理事長所信

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理事長所信

一般社団法人 一宮青年会議所
2013年度 理事長 木村憲彦

“歩みを止めない” ~その歩みの先にある未来に向かって~

1951年の創立以来、その時代時代の青年たちが、郷土(ふるさと)の「ひと・まち・未来」を愛するこころをつむぎあい、地域に根ざしたまちづくり運動情熱を注ぎ続けてきました。決して絶えることのなかったその歩みが、今日まで私たちを導いてくれたのです。私たちもまた、その歩みを止めることなく進めていかなければなりません。

2013年、私たち一般社団法人一宮青年会議所は、ひとを愛し、まちを愛することで地域(まち)の未来と真剣に向き合い、「すべてはこの地域(まち)のために」という純粋な気持ちを原動力として、「我がまち一宮」への限りない想い「明るい豊かな地域(まち)づくり」を進めて参ります。

そして、この2013年を「一宮青年会議所」の名に相応しいLOMづくりを目指す一年とします。一宮青年会議所は、全国で8番目に誕生した青年会議所として、輝かしい歴史と素晴らしい伝統を誇ります。私たちは一宮青年会議所の一員として、諸先輩方が守り抜いてきた歴史と伝統に恥じぬよう行動し、次代の一宮青年会議所を担う会員に同じようにそれを伝えていく責務があります。私たちはそのことを十分に自覚し、一宮青年会議所が一宮青年会議所であり続けるためのLOMづくりに力を注いで参ります。

ひとを愛する“こころ”で未来を創る

人間は自分より劣っている対象を探し続けて生きています。自分より劣っている対象を見付けることで自分の尊厳を確認し、自分を守っているわけです。「人より前に」、「人より豊かに」と自分に他者との相対的な価値を求めるのもその裏返しです。そのような思考がひとを愛する“こころ”を失わせ、大人のみならず青少年たちの対人関係においても様々な問題を引き起こしている現代では、自分の中にあるそういう人間としての弱さを他者に転嫁しなくても消化できる「強く生きる力」を身に付けることが大切なのではないでしょうか。他者との比較の中ではなく、「自分」という絶対的な価値を規範として、純粋に自分の夢や希望に向かって少しずつでも成功体験を積み重ねていくことが自信となり「強く生きる力」は育まれます。そして、私たち大人は青少年たちの良き理解者として、結果を恐れず夢や希望に向かって自ら輝きを放つ舞台に立とうとする勇気を称え、見守り、手を差し伸べる存在であるべきです。この地域(まち)ひととともに青少年たち「強く生きる力」を育むとともに自らを律する凛然とした姿で彼ら彼女ら鏡となり、夢と希望に満ちた未来を創る次世代育成を実現します。

まちを愛する“こころ”を未来へつなぐ

私たちはこれまで様々なまちづくり運動を行い、近年では特に公益性の観点から、より市民に拓かれた事業を推進して参りました。もちろん、私たちの目指す「明るい豊かな(まち)づくり」は一朝一夕で作り上げられるものではなく、明確なビジョンに基づく継続的なアプローチが不可欠であると同時にまちづくりにおいて最も重要なは、そこに暮らす地域(まち)のひとたちとコミュニケーションを深めることにあります地域(まち)ひとたちと会話することでまちの課題を見つけ出し、その課題を地域(まち)ひとたちと協働して解決するそうした形でまちづくりに関わることができれば、私たちの活動がこの地域(まち)活性化や更なる繁栄をもたらすとともに、日常の中で見過ごしてしまっている地域(まち)の魅力やたからの再発見にもつながっていくはずです。地域(まち)ひとたちと一緒にまちのことをより深く知り、まちを愛するこころ未来へつないでいくことこそ私たちが進めるべきまちづくりであると信じ、この地域(まち)未来ために今できることを実現します。

活力のある組織づくりでLOMの未来を築く

私たちは「一宮青年会議所」という一つの組織を形成しています。当然のことながら社会に存在する組織には、その存在意義に基づきそれぞれの使命が課せられているものです。しかし、組織自体に活力がなくなってしまえば組織の存在意義そのものが失われてしまいます。「変化への希望を失うと活力を失う」のが組織の宿命です。なぜそれが宿命かというと、「組織活動は変化の兆しなくしては活性化しない」と言えるからです。「今の状況がいずれ変わる」という希望は私たちを非常に興奮させ、活動的にします。逆に、「何も変わらない」と感じると私たちは無気力になり、改善や工夫に取り組まなくなって組織から活力が消え去ります。つまり、「変化への希望がなければ活力は生まれない」のが組織の宿命だということです。これを私たちに置き換えれば、青年会議所にとって最大の変化への希望とは、やはり“新しい仲間”の存在なのではないでしょうか。自分たちが帰属するこの組織に誇りを持つとともに内外に説得力のある行動を自らに課し、LOMの未来を築く会員拡大を実現します。

同様に、会員同士の強い絆と信頼は私たちの活力の源であり、私たちの活動の質を高める重要な要素です。志を同じくする会員相互の交流を図るのはもちろんのこと、日本JCや各地青年会議所、あるいは他団体などとの広域的なネットワークの中で得られる“新しい経験”は、私たちの活動をさらに進化させることでしょう。強い絆と信頼で結ばれた情熱とLOMの枠組みを超えたつながりを通して「一宮青年会議所」の更なる活性化を実現します。

自己の資質向上と地域社会から信用される企業づくりを実現する

会員の拡大は全国の青年会議所にとって、組織の存続を考えるにあたっても、また活動の推進力を高めていくにあたっても、最も重要な課題と言えます。会員を拡大する一方で、青年会議所には会員の資質向上という学び舎としての役割が求められています。それが青年会議所に会員を送り出している企業が最も期待していることであり、青年経済人を自負する会員自身も自己の人間力や経営力の向上に貪欲でなければなりません。常に自分自身を高める意識を持つことであらゆる活動の中から影響を受け、自己をより良く開発することでしょう。

そして、私たち会員のほとんどは中堅中小企業の経営者や後継者、あるいは個人事業主として、企業経営に身を置いています。当然、JC活動を通して得た自己の成長を企業経営に活かすべきですし、自身の企業の存続なしにJC活動に参加し続けることは叶いません。一般的に「10年続けば大丈夫」などと、中堅中小企業は継続性で評価されます。いわゆる「老舗」は規模ではなく、その歴史で尊敬や信頼を集めます。そもそも売上額さえ公表されない中堅中小企業では、継続性こそが社会的信用を形成すると考えるべきかも知れません。そのため中堅中小企業は、一時の派手な成功よりも、何が何でも事業を継続させるという気概に富んでなければならないわけです。つまり、企業が社会からの信用を築き上げるには、実績を蓄積し、事業の継続という最大のたからを維持することが必要なのです。私たちはこの地域(まち)に生き、この地域(まち)の発展を願う青年経済人として、企業は社会の公器であるという精神のもと、地域社会から信用される企業づくりを実現します。

組織の地盤強化と真に意義のある情報発信を実現する

2013年、一宮青年会議所は公益法人制度改革に伴い、公益社団法人格の取得に向けた過程として一般社団法人へと移行しました。私たちはこれまでに様々な角度からの検討を重ねに重ね、その結果、公益認定の基準にとらわれることなく、まずは組織の足元を固め直すという決断をしたのです。しかし、私たちにとって活動に公益性を求めていくことは必然であり、公益社団法人格の取得を目指す方針に変わりはありません。今後もあくまで公益性を追求しつつ、2010年代における公益社団法人格の取得を迷うことなく確実にするべく、活動のベースとなる組織の地盤強化を実現します。

また、私たちの地域に根ざしたまちづくり運動は、広く地域(まち)のひと発信することでその成果を最大限にします。そのためには、単に活動に関する情報を一方的に発信するのではなく、その活動の意義、目的をJC流の言葉ではなく、地域(まち)の人にとって分かりやすい形で伝えることが必要とされます。さらには、広報としての窓口を元化し、様々な情報媒体との連携を強化するなど、発信力を高める取り組みが欠かせません。そうした有効な情報発信が私たちの活動に対する理解や共感を深めることとなり、ひいては地域(まち)のひととの協働運動に発展していくはずです。誰に、何を、何のために伝えたいのか」を改めて考え直すとともに強い発信力を備えた広報活動を確立し、真に意義のある情報発信を実現します。

“歩み続ける” ~「ひと・まち・未来」を愛するということ~

私たちの「この地域(まち)のために」という想いは「この日本(くに)のために」という想いを根底としていますこの地域(まち)の活気や熱気周辺の地域(まち)へ、そし周辺の地域(まち)からこの日本(くに)相乗的に波及させていくこと私たちのまちづくり運動の一環として重要な役割なのですしかし時には、JC運動に真剣に取り組めば取り組むほど自分たちにそれほどまでの力があるのか、という疑問や不安に苛まれることあるかも知れません。けれどもこのような考え方をするとどうでしょうか。

例えば、平和運動のような運動も、それが「真の平和をもたらすかどうか」を語るとその運動は空しいものに過ぎません。ですが、もし平和運動をやめたら戦争が増えると感じることができたら、無駄な運動など存在しないと理解できるはずです。私たちのJC運動も同じだろうと思います。目の前の目立った結果や成果ばかりを追いかけると確かに疑問や不安を感じることもありますが、「何もしなければどうなるか」と思い至ることができたら、「現状維持のための努力の重要性」に気付けるのです。それはつまり、平和がもたらされなければ平和運動に意味がないと考えるのではなく、平和運動が続くからこそ、争いを好む欲望のぶつかりが緩和されていると知ることに似ているのです。

私たちは“変化”を望みつつも“現状維持”のための努力を続けていかなければなりません。だからこそ、“結果”だけではなく“過程”に目を向け、“成果”ばかりではなく“成長”に注目し、私たちのJC運動が続くからこそ、「明るい豊かな地域(まち)づくり」という志が受け継がれていくということの価値を十分に理解し、2013年も地に足をつけた活動を続けて参ります。

その歩みこそが、この地域(まち)の「ひと・まち・未来愛すること、そのものなのだから。

お気軽にお問い合わせください。 TEL 0586-24-1120 受付時間 10:00 - 16:00 (木・土・日・祝日除く)

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