今日(12/26)は一冊本の紹介をさせていただきます。本当は今日はブログを更新していないんですけど、予約機能を使ってあと残り6回しか更新できないブログを年末まで楽しみに更新させていただきます。

今日の一冊は”これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学”マイケル・サンデルです。
前にも2回ハーバード白熱教室で紹介をさせて頂きましたが、あまりにも考えさせられる内容だったのでこの本も買ってしまいました。最近どこの書店に行ってもこの三冊は大きいコーナーで取り上げられていますのでご存知の方も多いと思います。

内容は”白熱教室”と同じ正義とは何なのか、色々な正義の定義を検証していく構成となっていますが、人種や価値観が多様なアメリカならではの現代の問題(特に同姓結婚や徴兵そして人種問題は私たちにはなじみが薄いですよね)を通してとにかく、自分はどう思うかを深く考えさせられる内容です。

正義とは「最大多数の幸福なのか」「その人個人の自由なのか」はたまた「完全な平等なのか」それとも・・・と議論は尽きるところがないのですが、最後にこの本には道徳に関する議論は結論は出ないものの議論が出来る社会が何よりも大切だと訴えています。私も私の柔軟な物差しをもって常に死ぬまで考え議論が出来る人でありたいと学ばせていただく、よいきっかけになりました。

今年はよい本に沢山であったけどこのシリーズも間違いなくその一冊です。

最後にこのシリーズにでていた、イマヌエル・カントの章が何度読んでもどうもよくわからないんですよね・・・・・わかりやすく解説していただける方がいましたらどうぞよろしくお願いします。